2025.01.29

サーマルプリンターのメンテナンス              

サーマルプリンターの寿命は、使用頻度(印字回数、印字内容)や環境条件(温度・湿度・埃)によって異なってきますが、寿命を延命させるには、定期的なメンテナンスが有効です。

弊社の修理部門でお預かりする修理依頼品の中で、4-5%程度はクリーニングで正常に動作しますので、定期的なメンテナンスを行うことは、結果的に修理費用のコスト削減にもつながると言えるでしょう。

印字抜け・印字擦れ・センサー検知不良などの症状がある場合も一度クリーニング(メンテナンス)をお試しください。

【メンテナンス頻度】

レシート紙:6か月に一度、または100万行印字毎に行なうことをお薦めします。
ラベル紙 : 毎日、または5巻印字毎に行なうことをお薦めします。

【メンテナンス時の注意点】

・電源がオフになっていることを必ず確認してください。
・印字動作の直後は、サーマルヘッドが高温になっている場合があります。その場合、しばらく時間をおいて温度が下がってからお手入れを行ってください。
・ヘッドの発熱体部分には、直接指を触れないでください。汚れが付着したり、静電気によりヘッド破損等の危険性がありますので、ご注意ください。
・指や硬い物でサーマルヘッドに傷を付けないようにしてください。
・シンナー、ベンジンなどの揮発性の薬品は使用しないでください。
・プリンタの内部は絶対に水などで濡らさないでください。
・電源は、アルコールが完全に乾いた後で投入してください。



【メンテナンス手順】

1.サーマルヘッドを清掃
綿棒にアルコール溶剤(エタノール)を付けて、ヘッドの発熱体部分の汚れを除去します。 

2.紙送りローラーを清掃
乾いた柔らかい布で紙送りローラーを軽くこするようにして拭き、表面の付着物を除去します。この際、ローラーを回して全面の除去を行ないます。

3.センサーおよびその周辺の清掃
ペーパーエンドセンサー等に付着したゴミ・ほこり・紙粉などを毛先の柔らかいブラシや綿棒で除去します。